マット・リーの闘う最強英語

神戸にある某進学校で英語教師として教鞭をとっているマット・リーが全国の受験生に贈る、難関国公立大学(東大、京大など)の英作文解説を中心とする英語学習に関するブログです。その他に、寺社の御朱印収集、旅行、グルメ、メジャーリーグなど、気の向くままに書き綴っていきます。

2011年02月

今年度ももうすぐ終わり。ということで、「何か教科書を使った授業をするにあたって、面白いけど力になることをしてみたいなあ。」と思っていろいろと考えていたところ、あるアイデアが浮かんだ。まずは、昨年12月末にアマゾンで次の2点のおもちゃを購入した。
 
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①「○×ピンポンブー」(ワイハウス;\980) [写真1枚目~2枚目]
クイズに使えるおもちゃで、○のボタンを押すと「ピンポン!」、×のボタンを押すと「ブー」と鳴る、たいへんシンプルなおもちゃ。某有名国立大学附属高校で勤務されている大先輩から、「Oral Introductionで3択クイズでピンポンブ―を使ったら面白いよ。うちの学校では、グループ対抗クイズ合戦で使えるように、英語科で5~6個購入していつでも使えるようにしてあるんだよ。」とのこと。早速購入してみた次第である。試しに授業で使ってみたが、ちょっとしたアクセントになって大変使い勝手がいいなと思った。
 
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②「ハヤオシピンポンブー」( (株)ユニサプライズ;\5,801) [写真3枚目~5枚目]
 
そしてこのハヤオシピンポンブー。その名の通り、クイズを出して、答えがわかった解答者が一斉にボタンを押すのだが、一番早く押した番号のランプが点灯するというもの。一昔前にはやった「アメリカ横断ウルトラクイズ」や、今なお人気番組である「高校生クイズ」で使われているものの家庭用といったところだろう。
 
という2点のおもちゃを使って、リーディングの授業で遊んでみようと考えてみた。学年は高校2年生。教科書は「CROWNⅡ(三省堂)」のLesson 8 “Zero Landmine” を一通り学習し終わったところでQuiz Competetionを行うことを告知。42人の生徒を6人ずつ7つのグループに分けて、①Section1からの出題、②Section2からの出題、③Section3からの出題、④Section4からの出題、⑤Chris Moon(地雷撤去中に足と手を失い、その後長野オリンピックで聖火ランナーを務めたクリス・ムーン)についての出題、⑥Sakamoto Ryuichi (Zero LandmineというCDを作成して、反地雷の運動に尽力した、「ご存知世界のサカモト」こと坂本龍一)についての出題、⑦No Genre ( As far as the questions are connected with what you learned in this passage. )の中から、各グループの担当部分を決定。それぞれグループワークで三題の問題を作成してもらったのだが、早押しクイズという性質上Yes / No Questionと3択問題はダメで、疑問詞を使った問題に限定というルールを設定。クイズ大会当日は、一人一回は早押しをする解答者をやってもらい、誰か一人(あるいは2人)が出題もすることにして、出題者は○×ピンポンブーを使ってもらった。そして、もちろん、一等賞と二等賞を用意して、各グループに賞品獲得を目指してテンションを上げて頑張ってもらった。
 
教卓にハヤオシピンポンブーを置き、各グループから出てくる解答者にボタンの近くで構えてもらい、クイズ大会はスタートした。作った設問を出題者が一生懸命読み上げる(スピーキング)、そしてそれを解答者、その他の生徒も集中して聞く(リスニング)、そして獲得された得点を黒板に書いていくので、一問ごとになかなか盛り上がった。もちろん、問題を作ったり、あるいは問題に答えるために、本文を何度も読み返す(リーディング)し、教科書や地理で使っている地図帳(地雷が多く残っている国はどこか調べたりしていた。)やインターネットや英英辞典などを駆使して、問題を作る(ライティング)ので、結構4技能をバランス良く使う訓練になるなと思った。
 
質問はけっこうユニークだった。What is Sakamoto Ryuichi's favorite animal?(坂本龍一さんの大好きな動物は?)、In what place will the next Winter Olympoic Games be held?(次回の冬季オリンピックの開催地は?)、Who asked Chris Moon to be the torchbearer in Nagano Winter Olympic Games?(クリスムーンさんに長野オリンピックの聖火ランナーになるよう依頼した人物は?)などなど自分たちで一生懸命考えた秀逸な問題が数多くみられた。ちなみに、一切添削も何もしていないので、上記のように完全な英文ではないものも少なくなかったが、たどたどしいながらもジェスチャーを交えて一生懸命伝えていたので、案外みんな理解していたようだった。
 
思っていた以上に盛り上がったので、購入した甲斐があった。ちなみに、ハヤオシピンポンブーが5,000円以上するといったことに関しては更に反応があり、What a waste!といった類のコメントが数多く聞かれた(笑)。ちなみに、去年高校生クイズで京都府のベスト8ぐらいまで行った生徒がいるのだが、彼は早押しの練習ができるものが売っていないかということで、ネットで検索してこのハヤオシピンポンブーを見つけたらしい。だがあまりにも高くてもったいないという理由で購入するのをやめたらしい。もっとも、まさかそれと同じものを担任が購入して授業で使うとは思ってもいなかったらしいが・・・・・(苦笑)
 
最後に商品の内容について。前日にLOFTで中身が見えないようなかわいい袋を購入し、その中にグループの人数分のお菓子を入れて封をしたのだが、First Prizeはひなあられなどのお菓子の盛り合わせ、そしてSecond Prizeが亀田製菓の名菓「おばあちゃんのぽたぽた焼き」。受ける人には受けていたようである(笑)。ともあれ、参加賞として全員にa piece of chocolateもその後に配布し、めでたしめでたしで終了した。なかなか使えるおもちゃなので、みなさんもぜひお試しあれ。
  
 
 

 
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これが、マット・リーが知っている本能寺址の石碑で、私が勤める学校の第二校舎の前に建てられている。しかし、この辺りで16世紀末にあの織田信長が命を落とし日本の歴史が大きく動いたというのが想像もできない。まさに、兵どもが夢の跡である。
 
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少し斜めから撮影。ちなみに、タクシーに乗ってカメラを構えた観光客と思しき人もいた。やはり大河ドラマ効果というのは大きいらしい。もっとも、この石碑の辺りには全く何もなく、ましてや織田信長饅頭など売っている店もないことを追記しておきたい(笑)。
 
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石碑を北から撮影。ちなみにこの通りをずっと南に行って出る大通りを四条通というのだが、あの祇園祭りの際に歩行者天国になることで有名。
 
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敷地の周りをぐるっと一周して、南から撮影した写真。上の二枚の写真に写っている石碑はもう少し北に上がって右手にある。ちなみに、石碑の少し手前で右手に、「京都坊主BAR」という、浄土真宗のお坊さんが大将をしているBARがある。
 
 
値段も案外リーズナブルで、雰囲気も良く、隠れ家的な名店であろう。マットは、阪急大宮駅近くの立ち飲み屋で、「あんたの勤めている学校の近くにええBARあるで。」と、顔なじみのおっちゃんに教えてもらった。静かな雰囲気でゆっくりとした一時を過ごしたい人にはお勧め。ちなみに、少し前の「おはよう朝日」で放送もしており、これから更に人気が出てくるかもしれない。
 
ちなみに、その時のテレビでも紹介していて、マットが注文したオリジナルカクテルの名前は「愛欲広海(あいよくこうかい)」。なんと素敵なネーミングだろう(笑)。なんでも、広い海におぼれるような愛欲をイメージしたカクテルらしく、浄土真宗を開いた親鸞聖人が自分のことを、「悲しきかな 愚禿鸞、愛欲の広海に沈没し、名利の大山に迷惑して」 と嘆いている文章があり、そこから名前をとったのこと。ウィスキーの「フォアローゼス」を使ったかなり甘めのカクテルで、ウイスキーがあまり好きでない女性でも飲めそうな口当たりのいいカクテルだった。900円とやや割高ではあるが、試してみる価値は十分あると思う。
 
なお、余談であるがマット・リーは浄土真宗の檀家であるが、高校は真言宗、大学はプロテスタント。まあ一般的な日本人にありがちなパターンではあるが・・・・・・・(笑)
 
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結局写真撮影に行った初日は、NHKの映していた小さな石碑は発見できなかった。そこでGoogle Mapを駆使して場所を特定。そして日を改めて、再び撮影に行き見事発見。とはいえ、地元の人間が、スーツ姿にデジカメだけをぶら下げて撮影している姿は、周りからみたらさぞ滑稽だったことだろう(笑)。あとで職場の先輩に、「観光客に交じって僕も撮影してきましたわ。」と言ったところ、「なんでお前が撮影しに行くねん。いつでも行けるがな。」と即座に突っ込まれた(笑)。ちなみに、この石碑は、思わず見落としてしまうほど小さく、四つ角の片隅にひっそりと建てられていた。これはなかなか気づかないはずだ。やっと見つけた石碑。だが、NHKの撮影した時との違いがおわかりだろうか?
 
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一つ前の写真では隠れて見えないが、猫や犬の小便よけ(?)の水入りペットボトルが置いてあった。NHKの人たちが来たときは、撮影のときだけペットボトルをどこかによけておいたのだろうか?????大変興味深い話である(笑)。
 

最近大河ドラマを欠かさず見るようになった。きっかけは去年の「龍馬伝」。1988年の「武田信玄」以来、久しぶりにシリーズを通して見たわけだが、今年の「江~姫たちの戦国~」も京都が数多く登場するので、継続して見ている。先週の日曜日はちょうど「本能寺の変」の回で、1582年、織田信長が天下統一目前にして明智光秀による謀反で志半ばに自害する場面だった。ちなみに、現在ある本能寺は当時の本能寺からずいぶん東のところに豊臣秀吉により建立されたものらしい。織田信長が謀反で命を落とした本能寺は、なんとマット・リーが現在勤めている学校の敷地あたりにあったらしい。以下の映像は、番組終了時に関連する史跡を訪れて紹介するコーナーがあるのだが、そのテレビ画像をデジカメで撮影したもの。
 
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京都の町家は風情があっていい。ここまでNHKのスタッフがわざわざ撮影に来ていたのだと思うと、やはり京都の持つ歴史的遺産は値打ちがあるのだとしみじみ思う。
 
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学校の近くにあるはずだけど、このような石碑がはたしてあっただろうか???記憶に全くない。
 
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私がいつも通勤に使っている阪急電鉄京都線「大宮」下車徒歩10分。間違いなく、学校の所在地とかぶるのだが、この石碑はいったいどこにあるのか???ということで、マット・リーは仕事が終わってからデジカメを携えて、本能寺址の石碑を探す旅に出かけた。といっても学校から徒歩3~5分の極めて短い距離ではあるが・・・・(笑)

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