では、前回出題した英単語クイズの答えを。(目標:18点/20点以上)
QUIZ:以下の日常生活に頻出する日本語を英語に直しなさい。
1.レストラン restaurant
2.写真家 photographer
3.サンドイッチ sandwich
4.クラシック音楽 classical music
5.水曜日 Wednesday
6.かさ umbrella
7.2月 February
8.9番目の ninth
9.薬 medicine
10..ハンカチ handkerchief
11.歴史 history
12.頭痛 headache
13.お気に入りのもの[人] favorite
14.祭りfestival
15.環境の environmental
16.緊急事態 emergency
17.生ゴミ garbage
18.コミュニケーション communication
19.コンピューター computer
20.オーストラリア Australia
umbrellaのrとlを混同したり、ninethやhistryなどの単純なスペルミスをしていないだろうか?
ちなみに出展はというと、中学生用の検定教科書のNEW HORIZON(東京書籍)である。
学習指導要領の易化によって検定教科書が骨抜きになったといわれて久しい。確かにそれも真実で
ある部分もあろうが、各教科書会社がしのぎを削って作っている教科書がそれほど無意味なもので
あるとは思えない。いや、むしろのこレベルの語彙、構文、文法を「わかる」だけでなく
「使いこなせる」レベルまで昇華させてこそ、磐石の基礎力を築くことができると思う。この
一点に日本の英語教育の抱えている問題を解決する糸口があると、マット・リーは常に考えている
のであるが・・・・・
ちなみに昔勤務していた郡部の私立進学校の生徒で、現役で東大の文系に合格した優秀な生徒が
いた。彼女は高校に入ってから何をしたかというと、中学時代の教科書を引っ張り出してきて
徹底的に音読したらしい。そして、その教科書の文章を頭に完璧に叩き込んだ上で、ノートの
右ページに日本語訳を書き、それを音読しながら英訳していったとのこと。俗に言う「暗写」
というもので、、マット・リーが大学時代に教授にどのようにして英作文力をつければいいか
質問したときに教えてもらった学習法である。教授がおっしゃるには、
「君、サマセット・モームの書いたThe Summing Up (Penguin Book)を使って暗写を
やりたまえ。彼の文章は平易な英語で書かれているから、それをまず日本語に直してから再び
英文を復元する作業を続けなさい。そうすれば、英作文力は飛躍的に伸びるはずですよ。」
ということだった。真面目なマット・リー青年はすぐにその洋書を購入し、熱心に暗写に勤しんだ。
というのは全くのうそで、結局2~3ページ読んだだけで挫折してしまった。一言で言えば、教授の
お勧めの平易な本といえども、私にとっては高尚すぎたのである。
この体験から思うのだが、暗写という学習方法は英語の力を伸ばすには大変効果的ではあるが、
自分のレベルよりも高い英文を使ってやることはあまりお勧めできない。完全に頭の中に
叩き込むにはあまりにも量が多く、そしてあまりにもレベルが高すぎるからである。代わりに
お勧めの方法は、先ほどの東大に合格した彼女のとったやり方である。そして、それをもう一歩
進めて「音読筆写」という方法をとっている本を紹介したい。
「英会話・ぜったい・音読 続 入門編」(講談社)
私が崇拝している千田潤一先生と、筑波大学附属駒場高校の久保野雅史先生の執筆されている本で、
要は中学の検定教科書を使って、徹底的に音読して書く、書いて音読する作業を繰り返そうという
ものである。このテキストは大学受験生のみならず、TOEIC受験を義務付けられたサラリーマン、
英語を学んでいる大学生などなど、全ての英語学習者にとって効果的な学習法を提案してくれて
いると思う。百聞は一見にしかず。ぜひとも本屋で手にとって見てほしいと思う。
(ずいぶん昔の本になりますが、書店でまだ売っているはずですし、アマゾンでも購入できます。)