マット・リーの闘う最強英語

神戸にある某進学校で英語教師として教鞭をとっているマット・リーが全国の受験生に贈る、難関国公立大学(東大、京大など)の英作文解説を中心とする英語学習に関するブログです。その他に、寺社の御朱印収集、旅行、グルメ、メジャーリーグなど、気の向くままに書き綴っていきます。

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返ってきた成績表に記載されたライティングに関する講評を紹介しようと思う。

ライティング スコア:200点/200点  9段階中9段階[最高は9段階]

Proficiency Level Descriptors(能力レベル別評価)
レベル: 9 (ライティングスコア: 200)一般的に、レベル9に該当する受験者は、簡単な情報を的確に伝達することができ、理由や例をあげて、または説明をして、意見を裏付けることができる。簡単な情報を提供する、質問する、指示を与える、または要求するときは、明確で、一貫性のある、的確な文章を書くことができる。理由や例をあげたり、または説明をして意見を裏付けるなどして、よくまとまった、十分に展開された文章を書くことができる。さまざまな構文や適切な語彙・語句を使い、自然な英語を書くことができる。文法も正確である。

<マット・リーの感想>

公式ホームページから、試験の形式を紹介しようと思う。 http://www.toeic.or.jp/sw/

試験は問題数8問で、テスト時間は約60分。

Write a sentence based on a picture(写真描写問題)  5問で8分
与えられた2つの語(句)を使い、写真の内容に合う一文を作成する
・文法  ・写真と文章の関連性

Respond to a written request(Eメール作成問題)  2問で10分×2=20分
25~50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成する
・文章の質と多様性  ・語彙  ・構成

Write an opinion essay(意見を記述する問題) 1問 30分
提示されたテーマについて、自分の意見を理由あるいは例とともに記述する
・理由や例を挙げて意見を述べているか  ・文法  ・語彙   ・構成

しかし、自信があったとはいえ、まさか満点を取ることができるとは思っていなかった。英語の公式テストの満点なんて、アルファベットを書かせるだけだった中学1年生の1学期の中間考査以来である。とにかく驚いたやら、嬉しいやらで複雑な気持ちである。まさに自分にとってはAmazing!!以外の何物でもないのだが、とりあえず項目別に一言感想を述べていこうと思う。

,麓命燭瞭睛討魃冓犬鮟颪い得睫世垢襪箸いΔ發里如△錣らない単語は多少違っていても似た意味のものを書いておけばいいと思う。比較的平易な問題だった。

普通のTOEICの読解問題でメールの内容について答えさせるものはお馴染みだが、それを自ら発信させようという問題。特にビジネスの場ではこの力は極めて大切になってくるので、時代のニーズを満たした良問であると思う。

30分で300words以上書かせるというなかなかハードな問題。テーマは、「職場の不協和音を解消するには何が必要か?」というものだったが、だいたい3~4点ぐらいに絞って論を進めて行けばいいのだが、基本は「主張→具体例→再主張」の流れで書けばよいと思う。5分ぐらいで構想を練ると考えれば25分間で300words、すなわち1分間に12words書けるスピードが求められるということ。ある程度エッセイ・ライティングの訓練を積んでいなければ、時間内にミスもなく、論理的なエッセイを書きあげることは難しいのではなかろうか?

私は特にエッセイライティングの訓練を積んできたわけではないが、オーラルの授業で生徒の書いたディベートの原稿を添削したり、京都大学、大阪大学といった超難関大学の和文英訳問題を、平易な構文、単語を使って言い表す訓練を徹底的に積み、業者の出している過去問題集を2~3種類見比べて、自分の作った解答例と照らし合わせて生徒用の解答プリントを作ってきたぐらいである。

でも実はこれが大いに功を奏したのは間違いなかろう。今回もそうだし、2005年に英検1級に17回目の挑戦でようやく合格した際にも、ライティングの授業の添削指導を徹底した結果ライティングが際立ってよかったので合格したようなものだ。ちょうどあの頃から、形式が完全なエッセイライティングになり、英作文の配点の比率も高くなるなど、英作文を鍛えてきた自分にとって追い風が吹いたわけである。ちなみにその時の英作文の合格者平均点が21点/28点、受験者全体の平均点が14点/28点だったが、マット・リーはなんと26点/28点も取ることができた。

結論を自分なりにまとめると、
1.大学入試問題の研究(特に英作文)は世間が思っている以上に実用的な英語運用能力の向上に役立つ。
2.受信した情報を的確に理解し、それを分かりやすい形で発信する英語力を時代は求めている。
3.英作文の力をつけるには、中学3年生レベルの構文、語彙、表現を「分かる」レベルではなく「縦横無尽に使いこなす」レベルまで昇華させることが何よりも大切である。

の3点ぐらいだろうか。なお、英作文についての私見をこのブログの
「英作文の秘訣その1~その7」 http://blogs.yahoo.co.jp/iammattlee/978981.html?p=2&pm=l

に掲載してあるので、よかったらそちらも合わせてご覧になっていただければ幸いである。

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まずは返ってきた成績表に記載された講評をご紹介しようと思う。

スピーキング スコア:150点/200点  8段階中6段階[最高は8段階]

Proficiency Level Descriptors(能力レベル別評価)
レベル: 6 (スピーキングスコア: 130-150)一般的に、レベル6に該当する受験者は、意見を述べたり、複雑な要求に対して、適切に応えることができる。しかしながら、少なくとも部分的に意見の根拠や説明が聞き手にとって不明瞭なことがある。これには、以下の理由が考えられる。

☆話さなければならない時、発音がはっきりしない、またはイントネーションや強調すべき部分が不適切である。
☆文法に誤りがある。
☆使用できる語彙・語句の範囲が限られている。

また、ほとんどの場合、質問に回答し、基本的な情報を提供することができる。しかしながら、しばしば内容は理解しにくい。書かれたものを読み上げる際の英語はわかりやすい。

PRONUNCIATION(発音) INTONATION and STRESS(イントネーションとアクセント)
英文を音読する際、発音は全体的にわかりやすいが、些細なミスがある。英文を音読する際、イントネーションとアクセントが、ほとんどの場合効果的である。




<マットリーの感想>
まず、試験形式を紹介したい。詳しくは公式ホームページまで。 http://www.toeic.or.jp/sw/

試験は問題数11問で、テスト時間は約20分。

Read a text aloud(音読問題2題)  各問45秒 (準備時間 各45秒)
アナウンスや広告などの内容の、短い英文を音読する
・発音 ・イントネーション、アクセント 

Describe a picture(写真描写問題1題) 45秒 (準備時間 30秒)
写真を見て内容を説明する。
上記の事柄すべてに加えて ・文法・語彙・一貫性

Respond to questions(応答問題3題) 15秒または30秒 (準備時間なし)
身近な問題についてのインタビューに答えるなどの設定で、設問に答える 上記の事柄すべてに加えて
・内容の妥当性 ・内容の完成度

Respond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題3題)
15秒または30秒 (準備時間なし)
提示された資料や文書(スケジュール等)に基づいて、設問に答える  上記の事柄すべて

Propose a solution(解決策を提案する問題1題)  60秒 (準備時間 30秒)
メッセージなどを聞き、その内容を確認した上で、問題の解決策を提案する  上記の事柄すべて

Express an opinion(意見を述べる問題1題)  60秒 (準備時間 15秒)
あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる上記の事柄すべて

,呂罎辰り丁寧に読むだけだったのでかなりできはよかったという自信もあったし、それなりに評価してもらったと思う。△眛餔彭戮呂修譴曚氷發ない。ただし、からΔ禄峪?北簑蠅琉嫂泙鰺?鬚靴同儻譴蚤╋修派集修靴覆韻譴个覆蕕覆い里如△なりてこずった。反射神経と的確な発信型の英語運用能力が要求される試験だと思う。問題はヘッドフォンを通して全てインターネットに録音するので、最新型のおもしろい試験だという印象が強く残った。全体的に、使える英語力を測定する良問であると思う。

評価についてだが、やはりどう反応したらいいか困ったときには会話が流暢でなくなるためか、発音の質も下がるということだと思うが、これに関しては全く気にしていない。確かに、昔は日本語なまりのべたべたの日本人英語しか話せないというのを恥じていたころもあった。しかし、アメリカへの9ヶ月の滞在を経験してからというもの、自信を持って「自分の英語は関西弁ベースのシカゴなまりだ。文句あるか!」と言えるようになった。実際、国連での議論を聞いていたら、どの国の代表も自分の母国語なまりの英語を自信を持って話し、見事に意思疎通を図っているではないか。英語がこれほど世界共通語としての役割を担うようになった現在、それぞれの国の国民が話すそれぞれのなまりの英語が、全て英語として尊重されるべき時代になっていると強く痛感する。

なお、イントネーションとアクセントに関する評価は高かったが、これなどはセンター試験対策の一環として、高校時代の3年間徹底的な発音指導を受けたおかげだと思う。大学入試用の勉強も捨てたものではないなあと改めてしみじみ思う。(続く)

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まずは少し前の朝日新聞の記事をご覧頂きたい。http://www.asahi.com/edu/news/TKY200701210176.html

新形式TOEICに370人が挑戦  2007年01月21日18時40分

 英語の「読む」「聴く」力をはかる検定試験として世界で広く使われているTOEIC(トーイック)で、「話す」「書く」力を試す新形式のテストが21日、国内では初めて行われた。全国の21会場で約370人が挑戦。問題を作っている米国の非営利機関ETS(ニュージャージー州)がインターネットで問題を配信し、受験者もパソコンを使って解答をネットで送信した。

 79年に始まったTOEICは、英語力をつける手段として日本でも利用する企業や大学が増え、05年度はのべ約150万人が受検した。新形式のテストは今年度に導入された。

 日本での実施・運営機関である国際ビジネスコミュニケーション協会(東京)によると、解答は米国などで訓練を受けた人たちが0~200点で採点し、30日以内に受検者へ公式認定証を発送する。



いわゆるインターネットを使ったTOEIC Speaking and Writing Tests(以下TOEIC SWテストと略する) だが、この記念すべき第1回公開試験を、マット・リーは、京都会館近くにある京都外語専門学校まで受験しに行ってきたわけだが、その結果が返ってきた。(インターネットは1週間ほど結果伝達が早いようである。)

スピーキングは8段階で 10点刻みで最高が200点(8段階が最高)
ライティングは9段階で 10点刻みで最高が200点(9段階が最高)

マット・リーの結果
スピーキング・・・・6段階  150点(得点率75%)
ライティング・・・・9段階  200点(得点率100%)

このテストについて、感想も含め数回のシリーズでお伝えしていこうと思う。

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Merry Christmas, guys!世の中はクリスマスムード一色の華やかな1日であるが、我々英語科教員にとっては憂鬱な一日だった。教育委員会主催の英語科教員対象の研修の一環として、全員にTOEFL受験が科されたのである。TOEFLと言えば前回受験したのは仕事をやめて渡米する前の2000年1月。スコアは600点にははるか及ばない573点だった。一般に、北米の大学に留学するために必要なのが550点、有名な名門大学なら600点が最低ラインになってくるわけで、まさに苦い思い出しか残っていないテストである。ちなみにその年の6月に受けたTOEICが840点だった。

TOEICはビジネス用、TOEFLは留学用という色分けがあり、それゆえTOEFLのほうが学術的な内容からの出題が多いのが特徴だ。確か文部科学省が英語科教員の最低ラインとして設定したのが英検準1級、TOEFL550、TOEIC730ぐらいだったと記憶している。いずれもクリアはしているものの、一番とっつきにくく受験料も高いTOEFLは意識的に避けてここまで来た。さて、今回はいかに???

試験開始の合図とともにSECTION気離螢好縫鵐阿スタート。結果は・・・・撃沈した。しかもリスニングだけならともかく、続く文法・語法問題も、長文問題も、時間が全く足りなかった。Holy cow!(なんてこったい!!!!)今年の9月に受験したTOEICもそうだったが、やはりリスニング試験の配点が高く長文が多い資格試験は、日ごろから英語モードに入ってある程度トレーニングをしているさなかに受けなければきついということが骨身にしみて分かった。しかもここ数年、京都大学や大阪大学の英文精読をじっくり時間をかけて取り組んできたせいもあってか、速読力が異様に急降下した気がする。5年程前に受けたときには時間が足りないなんてことは一度たりともなかったのに・・・・

ちなみに、この結果は後日校長のほうから個別に手渡されるそうである(泣)。とりあえず、復讐を果たすべく精進しようと固く心に誓ったマットリーであった。I'll get even with you, TOEFL!(TOEFLめ、今にみてろよ。首を洗って待っておけ!)

追伸:今日は団体受験用のPBT(ペーパー版)だったが、文法問題がなくなりスピーキングセクションが加わったiBT(インターネット版)が今年からスタートし、今後主流になっていくことが予想される。次回はiBTでリベンジを果たしたいものである。ちなみに、TOEFL、TOEICなど英語に関するありとあらゆる情報を手に入れるには、

「英語を学ぶすべての人へ」
http://www.howtoeigo.net/

というホームページがお勧めである。管理人の中田さんは、語源の本なども執筆されている東大大学院在籍の兄ちゃんで、とにかくすごすぎるの一言に尽きる。ぜひご覧あれ。

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理由4:実際に英文を書いてみる訓練が不足していた。[後編]

最後に、大学受験用の英作文対策を少々。まず、一冊英作文用の問題集を用意する。マットが高3の夏休みに使った「コペルニクス英作文(研究社)」、あるいは「英作文のトレーニング[入門編、実戦編、自由英作文編] (Z会出版)」、「STEP BY STEP 超基本パターン33 書ける!英作文(旺文社)」、「大学入試最難関大への英作文(桐原書店)」、「竹岡広信の英作文[原則編・実戦編]が面白いほど書ける本(中経出版)」などの中で、先輩・先生のお勧めのもの、自分が使いやすそうなものを選ぶ。高3生や浪人生なら、志望大学の過去問の英作文のところだけ5年~10年ぶんコピーするのもいいかと思う。

そして普通の大学ノートを1冊用意する。大事なことは、「ノートをけちらずに大胆に使うこと(英作文1題あたり見開きで2ページを使う。)」であるが、段階別にまとめてみようと思う。

大学入試対策 英作文修行ノートの作成方法

〆絃紊貌鐱楔譴鮗未垢、コピーしたものを貼り付ける。・・・日本語が書いてなければ効率が悪いので、邪魔くさくてもノートに書きとめておくこと。

日本語の下の所に、とりあえず自力で解答を作ってみる。・・・できれば、違う構文、単語、表現を使って2種類ほど作るほうが効果的。この際、辞書は使わないようにすること。

L枠浪鯏悊鮓ながら、左ページ下に使える表現、重要ポイント等を書き留める。・・・模範解答は、「こんな解答もあるんだ。」ぐらいで適当に納得しながら進めばいい。(同じレベルの解答を作ることは不可能だから。ただし、模範解答も音読はきちっとやること。特に駿台が出している青本は内容が一番確実だから、しっかり音読して使えそうな表現はチェックして覚える。) とりあえず自分で添削して、何割ぐらいとれているか予想することが大切。

ぜ分の解答を先生に添削してもらう。・・・これが一番大切。なんとかして添削してくださる先生を見つけて欲しい。さもなければ、英作文力を飛躍的に伸ばすことは困難であろう。

ケΕ據璽犬硫爾里曚Δ北枠浪鯏悊鮟颪写すか、コピーを貼り付ける。

ε査錣靴討發蕕辰深分の解答、模範解答を見ながら、右ページ上部に自分の解答の訂正版を作る。・・・やりっぱなしではなくこのようにアフターケアをすることが大切。添削してもらってから数日あけてからこの復元作業を行うとさらに効果的。なおこの際に英英辞典を活用するのもお勧め。(模範解答にある難しい単語を英英辞典で引いて言い換えてみると、かなりこなれた文章を作ることが出来る。)

以上、大学受験生の皆さんの健闘をお祈りする。 Good luck to you all!

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理由4:実際に英文を書いてみる訓練が不足していた。[中編]

\こΔ縫撻鵐僖襪鮓つける   
http://www.worldvillage.org/net/penpal.html
福島県国際交流協会が運営しているサイトで、海外のペンパル募集のサイト紹介欄が充実している。 
◆KEYPAL NET:スペースアルク」    
http://www.alc.co.jp/keypal/                       

「JAPAN PENFRIEND」         
http://www.japan-guide.com/penfriend/

いずれも、いわゆる世界の人とペンパルになろうというサイトだが、自分のプロフィールを掲載して誰かがメールを送ってくれるのを待つのもよし。すでに掲載されているプロフィールの中で、気に入った人のところにメールを送るもよし。あるいは、掲載してあるいろんな人のプロフィールを読んで楽しむだけでもいいかと思う。(プロフィールの多くは手紙に使われるような簡単な日常会話で書かれているので、非常に読みやすくてためになる。各国の生英語に触れるいいチャンスにもなる。)楽しみ方はいろいろあるが、うまくいけば自分と趣味のあう人、話のあう人と英語でメール交換が出来るようになるかもしれない。そしてもしぺンパルが見つかったとして、その人が話好きの人だと必然的にメールも長くなり、英文の読み書きの絶好の訓練の場となる。これなら肩もこらないし、話がつながるかどうかで、自分の英語が通じているかどうかのチェックもできる。自由英作文対策にもなるし、気軽に自分のペースで英作文の訓練ができるのでぜひともお勧めしたいのだが、数点だけ注意して欲しいことがある。

外国人のペンパルを作るときの注意事項

〆能蕕呂△泙蠍朕余霾鵑鯲さないこと
男性の場合はそれほど問題ないだろうが、女性の場合は特に注意を要する。残念なことに、世の中には下心丸出しでメールを送ってくる不届きな輩が少なからず存在する。特に「日本人女性は外国人男性(概して欧米人)が声をかければすぐにひっかかる」的な先入観を持っている愚か者は危険である。判断材料は至ってシンプル。すぐ会おう、会おうと言ってくる輩は一番危ない。最悪の場合犯罪に巻き込まれるという可能性もないわけではなく、ある意味リスクを伴う。だから、個人情報をメールに書くときは細心の注意を払ってほしいし、相手が信頼できる人物であると判断できるまでは必要最小限の情報以外流さないほうがいい。そしてもし相手に危険なにおいを感じたら、すぐさま身を引くほうが賢明であろう。用心するに越したことはないと思う。いずれにせよ、ペンパルとの付き合いはコンピューター上のみに抑えておくのが無難だと思う。You can't be too careful!

△發蕕辰織瓠璽訌瓦討吠峪?鮟颪必要はない
一般的に、若い女性の場合は男性から何十通というメールがくることが多い。日本人は真面目だから丁寧に全部に返信しようとすることが多いが、それでは身が持たない。だから、自分と共通の話題がある人、興味のある国の人、文面から見て信用できそうな人、など自分の責任において取捨選択すればいい。まあ最初の1回目くらいは全員に返信するのもいいかもしれないが、それでも長続きするのは数人である。ともあれ、義務感を持って全てに応対する必要はないことだけは心に留めておいてほしい。

(続く)

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理由4:実際に英文を書いてみる訓練が不足していた。[前編]

これは高校時代を通じて相当不足していたと思う。とはいえ、忙しい時間をやりくりして英文を書く訓練を重ねることは可能だったと思う。極端な話、毎日15分程度の訓練を続けることによって相当の効果をあげることが出来るはずだ。私が一番お勧めする訓練方法、それは英文で日記を書くことである。あれは大学3回生の後期だったと思う。就職活動を間近に控えて英語だけでもなんとかしなければならないと考えていた私は、まず手始めに英語で日記を書き始めることにした。普通の大学ノートに1日数行でもいいから何か書くようにしたわけだが、やはり書くのに慣れるまでは時間がかかった。そして、なかなか適切な単語、熟語表現が出てこないことも多々あった。そういう時は次のようにした。

,泙魂燭眥瓦戮困法他の表現で簡単に言い換えられないか考える。
⊆尊櫃鵬室蠅任發いいらその考えた表現で書いてみる。
1冢村典、和英辞典、時には英英辞典を使って言いたい表現を調べてみる。その際必ず赤や青などの目立つ色で、辞書の調べた部分に下線を引く。
つ瓦戮親睛討鬟痢璽箸陵鶻阿亡蔽韻縫瓮發垢襦

英文日記をつけていけば、語彙力も増えるし書くことに対して抵抗がなくなる。私は当時でも1年半ほど書き続けたし、いったんストップしたものの渡米をきっかけに再開し、2年近くは続けた。もちろん毎日つけられずに1週間ほどまとめて書くこともあるが、続けることに意義があると強く信じている。とはいえ毎日続けるのは結構難しいので、1週間に2~3回、あるいは書きたいと思ったときだけでもいいと思う。また時には日本語を混ぜて、思ったことをぶちまけるストレス解消ノート的なものでもいいのではないかと思う。実際私は普段は一日数行しか書かなかったのだが、腹の立つことがあった日などは平気で1ページぐらい書いてしまった。要は書きたい内容があれば、下手でも何でも書けるということだろう。英作文力アップを目指す人(特に基礎的な内容をすでに学習した高校1年生以上の人)にはぜひとも挑戦していただきたい。

ただし、中には「日記を書くなんてしょせん自己満足にすぎないじゃないか。誰かに見てチェックしてもらうわけでもないし、おもしろくないよ。」という人もいるかもしれない。そういう人にはメールで英語圏の人と文通することをお勧めする。

(続く)

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理由3:日本語を読みほぐす国語力が不十分だった。

私は基本的に読書をするほうではない。高校時代必要に迫られて文学小説などを読んだことはあったが、読書量そのものは人に比べて少ないと言わざるを得ない。そして、そこに英作文が苦手だった理由のひとつがあると思う。

以前教えていた高校でよく下線部和訳をテストに出題していたが、採点するときには必ず自然で美しい日本語訳を書いている生徒の答案に出あった。そしてそういった生徒は英語がそれほど得意でなかった場合でも、間違いなく大の読書好きであった。ある生徒は一ヶ月に少なくとも30冊は読んでいたそうだ。本人いわく、寝ている間も惜しんで読書に勤しんでいたらしいが、彼女とのある日の会話を再現してみよう。

生徒:私シェークスピアが大好きやねん。特に「真夏の夜の夢」。あれは最高やわ。先生読んだことあるやろ。
マット: 残念ながら読んだことないわ。ビデオではよくシェークスピアの作品見たけどな。例えば最近やったら、レオナルド・ディカプリオが「ロミオ・アンド・ジュリエット」の現代版の映画に出てたやろ。それなりにおもしろかったで。
生徒:私に言わしたら、あれはあかんわ。やっぱり原作の面白さには勝てへんて。先生もいっぺん原作読んでみ。
マット: そうかあ・・・・(汗)

彼女が英文科を出た私の数百倍の本を読んでいることは明らかである。とにかくこういうタイプの子は仮にその時点で英語が出来なくても、近い将来必ず英語力が急上昇するはずである。外国語である英語といえども結局は国語力。それがなくては伸び悩むことは間違いない。かつての自分をかえりみてつくづくそう思う。

同じ学年にいたもう一人の話も興味深い。彼女も読書が大好きで、寮生活を送りながらその学習時間の大半を読書にあて、一ヶ月に40冊は読んでいたそうである。聖書なども数回は通読したという、読書の鬼のような生徒だった。しかし、悲しきかな、中2時点で彼女の英語の成績は120人中120位。本人いわくどん底だったということだが、彼女はまず国語力があるので和訳などでは非常に優れた日本語を書くし、なにより勉強に取り組む姿勢が前向きだった。だから「今は英語が不得意中の不得意かもしれないけど、高2、高3の大学入試レベルの問題になってきたら、下線部訳や英作文など国語力がある人が強くなってくるので、自信を持ってこつこつやっていこうや。」ということを言って、補習で文法の初級レベルの復習につきあったりしていた。その後マットは、彼女が高1終了時点でアメリカへ旅立つために奈良県C学園を退職したのだが、その後風の噂で彼女が現役で大阪府立大学に合格したという話を聞いた。かつて英語が学年単独最下位だった生徒がである。やはり国語力(特に現代文)は大切だなあと痛感したものである。

さて、話を自分のことに戻そう。大学時代(といっても実際には4回生になってからだが・・・(笑))には新聞は必ず読むようにした。また、「TIME」などの英字雑誌や、朝日新聞の週刊誌「AERA(アエラ):¥360」、あるいは大学の授業で読む原書の文庫版などもよく読んだ。少なくとも高校時代よりは活字に触れる機会が増えたはずである。そして、塾、学校で英語を教えていく中で英文、日本文を問わずいろんな文献にあたったと思う。そういった地道な読書量の増加が英語力の向上に役立ったのは間違いないだろう。実際考えて欲しい。日本語で知らない内容を英語でわかるはずがあろうか。答えは明らかにNOである。逆に日本語で知っていることならば、英語で書かれていてもある程度はわかるものだ。そういった意味でも、国語、政経、日本史、世界史、日本史、倫理、地理、英語、家庭科、保健体育、理科、芸術などそれぞれの科目で習うことが有機的に、立体的につながっているのが社会であり、その社会の中に放り出されたときにどのように対処するかを学ぶのが大学であるわけである。大学入試が問うのもそこであるわけだし、大学入試といえども社会勉強の一環であることは間違いない。中学生、高校生で学習することの中で無駄なことはない、そう信じて日々の学習に積極的に取り組んで欲しいものである。

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理由2:核となる基本暗唱例文が頭に入っていなかった。

思えば高1の時に英語の先生が懇切丁寧に、暗唱例文200ぐらいのプリントを作ってくださったのだが、それは中学生の復習から始まって高校初級に至るまでのいわゆる英語学習の核になるものだった。もしそれを完全にマスターしていれば、もっと容易に英作文力がついていたのではないかと思う。

まず、基本暗唱例文集の選択だが、左ページに英文、右ページに日本文が対比して書いてあるものが望ましい。ただし、市販の熟語集、構文集はサイズが小さいので、それをB4の紙に自分で音読しながら書き写してみる(もしくはパソコン、ワープロで作成する)のも一案だと思う。

 CD付英語構文必修101(増進会出版社):1000円+税」<初級>
◆崑膤愼?邂典用英語構文500(南雲堂):900円+税」<初級>
「大学入試超頻出英文ハイパートレーニングBEST300(桐原書店):1300円+税」<初級・中級>
ぁ岷儻譴旅淑牽隠毅(美誠社):1,315円+税」<初級・中級>        
ァCDで覚えるNext Stage(桐原書店:1280円+税」<初級・中級>
Α屮疋薀乾鵐ぅ鵐哀螢奪轡紂Υ靄椡冓牽隠娃(講談社):1400円+税」<中級・上級>

といったところがお勧めである。

 ↓◆↓い魯ーソドックスな暗唱例文集。イ亙庫〔簑蟒犬NEXT STAGE準拠の暗唱例文集だが、PART1文法編514個を覚えることが最優先。一冊全部だと1380個もあるのですべて覚えるのは現実的ではない。は東進予備校の超名物講師である安河内哲也氏の執筆したもので、CDもバックミュージック付きで英文も興味をひきつけるユニークなものが多い。暗唱例文を使った4択問題もついており、高1~2で暗唱例文をきっちり覚えてしまいたい人には最適の一冊であると思う。またΔ浪源嫦櫺広信氏の執筆したもので、うたい文句が「あのドラゴン桜でも使われている最強の英語例文集」となっている。タイトルは「基本」となっているが、東大、京大等の大学入試過去問に出題されている英文が数多く使われており、初級でありかつ超上級でもあるという非常に守備範囲の広い例文集である。なお、校正等で少しだけお手伝いさせてもらったので、謝辞の欄にマット・リーの名前を掲載していただいていることも付記しておきたい。

暗唱例文の覚え方としては、まずはCDを流しながら、日本語を見た後に英文を音読することを繰り返し繰り返し(最低でも何10回)やる。あるいは日本語を見ずに英文を音読するのみの訓練もいいかと思う。そして、慣れてきたらテキストを見ずにCDの音に続いて音読する訓練をする。シャドーイングという通訳養成に使用されるトレーニング法である。そして、音が完全に頭の中に入った段階で、初めてノートなどに日本語を見てそれを英文に直す訓練をする。その時、書きながら音読する、音読しながら書くことを心がけてほしい。言語を習得していく上で音読をするという作業は極めて大切なことであり、音読無くして暗唱例文の習得はありえない。1日10分でも5分でもいいから毎日音読する習慣をつけて欲しい。

(続く)

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理由1:中学生レベルの知識を使いこなせるレベルに達していなかった。

私は中3のときまでは英語が大嫌いだった。学校の先生もやる気のない方だったし、自分も頑固で自分の勉強のやり方に固執していた。例えば、音読を重ねて正しい読み方を体で覚えるようなことは一切せず、英単語を覚えるときはローマ字読み。dictionaryをディクチオナリーと読んで覚えていた。(嘘のような本当の話・・・) また、長文を読んでいく中で出てきた単語、熟語等を辞書でチェックしたり単語ノートを作ったりといったことをせず、塾で与えられていた単語集を頭から覚えまくっていた。しかも正しく音読することをほとんどせずにひたすら紙にスペルを書きまくっていた。英作文が得意でないと嘆いている人たち、いかがだろうか。ひょっとしたらこんなやり方で英語学習に取り組んでいないだろうか。とにかく、このようなやり方で中学レベルの英語を使いこなせるレベルまで到達するはずもなく、高校で英作文が上達せずに悩んだ理由はこの頃に原因があると私は強く確信している。

さて、そんな私が高校時代に英語に興味を持ち、大学は英文科に進んだ。そして、大学一回生の時から6年間、塾で主に難関高校合格を目指す中学生の指導に携わった。教え子達は自分の至らない授業によくついてきたなあと今さらながらにしみじみ思うが、私自身は彼らの英語指導に携わる中で、単語、熟語のテストを嫌というほど繰り返し作ったり、生徒の志望校の過去問を使った英作文添削を重ねたり、幾多の文法問題を解いたりしていく中で、中学レベルの英語は完全にマスターしたと思う。

私は1997年4月から奈良県の私立進学校C学園で教鞭をとることになったわけだが、それに備えて1996年大手予備校駿台の夏期講習を受講した。恩師竹岡広信氏(2006年3月にNHK「プロフェッショナル」で特番が組まれた、カリスマ英語講師。著書「ドラゴンイングリッシュ」は漫画「ドラゴン桜」のモデルとなったらしい・・・・)と駿台英語科のエース桜井博之氏(京大や阪大の青本を執筆している駿台英語科の中心人物。)の授業には、改めて目からうろこが落ちる思いだったが、講習受講者の特典として京大模試が無料で受けられるというものがあった。もちろん私は興味本位で受験してみた。現役のときには歯が立たなかった試験だが、なんと成績優秀者の欄(もちろん英語だけ。偏差値は70を超えたのだが、一方数学などは限りなく0点に近かった(笑))に自分の名前が載ったのである。(しかし、自分より上に13人もいたのが気になるところだ。恐るべし全国トップレベルの高校生達・・・(泣)) 別に高校卒業後に京大の過去問を研究したわけでもなければ、予備校に通いつめたわけでもない。また、大学の専攻の英文学の授業が幸いしたわけでもないだろう。やはり、塾講師をする中で中学レベルの英語を繰り返し、繰り返しやって自由に使いこなせるレベルに持っていったことが、京大の模擬試験(英作文が150点中の50点の配点を占める)でまあまあ納得のいく点数の取れた一番大きい理由だと思う。「中学英語をやって京大の問題が解けるのか?」と懐疑的だった方々も少しは納得していただけただろうか。

それともう一点。「中学生で英作文ができるのか?」といった疑問についてであるが、答えはYESである。確かに、語彙や文法といったことを考えると書ける範囲は限定されるが、必要最小限のものは中3前半ぐらいまでのもので十分だと思う。例えば、かつて勤務していた京都の某有名大学付属校であるR中学校では、ニュージーランド研修に備えて、「自分のこと、自分の国のことを英語で表現して、写真や雑誌の切り抜きなどを貼り付け、オリジナルのアルバムを作ろう。」という取り組みを行っていた。まず生徒が書いてきた英作文をネイティブの先生にチェックしてもらい、生徒はそれを訂正したものを再提出する。そして次に日本人教師(つまり私)が再チェックして、添削、提出を続け、最終的に清書を書いて一冊のアルバムを作りあげるというものである。確かに書く内容が生徒本人が納得のいくレベルに達しないことは少なくなかったが、知っている範囲で自分の伝えたいことを書いてみるということは中2でも十分できるんだなあと感心した。ちなみに、一緒に仕事をさせていただいていた英語科主任の先生が前回担当された学年は、中学卒業時までに70~80人(総勢200人強のうち)が 英検準2級(高一レベル)を取得したそうである。(また、C学園で教えていた生徒で現役で京大、東大に合格した生徒達は、中3時に英検2級を取得していた。恐るべし中学生たち・・・)アルバム作成を含め、総合的な英語力向上を目的としたご指導の賜物であろう。すばらしいことだとつくづく思う。

もう1つ興味深い話を。以前勤務していたC学園で聞いた話だが、現役で東京大学に合格した某生徒はあるものを使って英語の勉強に勤しんだらしい。何を隠そう、中学生の時に使った文部科学省の検定教科書である。なんでも、教科書を暗記できるほど徹底的に音読したらしい。その生徒はもちろん英語は出来たらしいが、それにも関わらず難しい問題集でなく中学の教科書を使うということが興味深い。すなわち、できる生徒だからこそ何をやれば力がつくかわかっているのだろう。検定教科書に書かれている英文は洗練されており、かつ平易である。特に中3の教科書に出てくるレベルの英文が書ければ、京大レベルの英作文であろうが敵ではないと思う。

個人的な意見だが、大学入試を控えた受験生が英作文の訓練をするときに中3の検定教科書を使ってみるというのはいかがだろうか。まず先の生徒のように徹底的に音読をする。(最低通しで10回以上。)そして、英文がだいぶ頭に入ってから、ノートの上3分の1ぐらいを使って英文を和訳したものを書き出す。そして、1日おいてからノートの下3分の2のところに上記の日本文を英訳して、最後に教科書本文と比べてみる。こうすれば、平易な英文を的確かつ自然な日本語に直す訓練にもなるし、かつ阪大の自由英作文をはじめとする英作文対策としてもかなりの効果が期待できると思う。ともあれ、中学生レベルの既習事項を縦横無尽に使いこなせるようになることの大切さをお分かりいただけただろうか。ここを通らずして英作文上達は果たせないので、なにかの参考にしていただければ幸いである。

(続く)

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